目的と展望

塾長

早川真 柔道整復師

早川接骨院 院長
協同組合NSK保険協会
理事長

目的

第1の目的は、柔道整復師の施術の中で、解りにくい表現や内容について、出来るだけ解りやすくしたいと思うことです。解りやすいだけではなく、目的にあった施術の結果を出せる柔道整復師に成長していきたいと思います。

業務範囲の中で、骨折 脱臼 打撲 捻挫 挫傷は急性外傷です。骨折は骨が折れた、脱臼は関節が外れた、打撲は打った、捻挫は関節をひねった、挫傷は筋や腱のいわゆる肉離れです。これらは解りやすい怪我です。

解りにくいのは亜急性外傷と表現している、急に転んだり、ぶつけたり、ひねったりしたものではなく、何かのきっかけから急性外傷に準ずる疼痛や機能障害 腫脹が出現する怪我の取り扱いです。「亜急性外傷」の「亜」についての取り扱いについて議論されることが多いのですが、私は、「外傷」についての取り扱いを改善するべきだと考えています。

「外傷」と表現するから、打撲も挫傷も捻挫も含まれるので、筋や腱や関節の痛みを全て網羅できるから都合が良いと思われています。それが、柔道整復師は「訳が分からない痛みや機能障害を亜急性外傷と言って施術している」と自分から言っているようなものです。

確かに患者が訴える症状は筋の周辺をアバウトに示して訴えることが多いのです。筋や腱に起きることは、打撲や挫傷ですから傷病名は打撲や挫傷になってしまいます。患部を打ったり肉離れをすれば、その筋は使えなくなり打撲や挫傷の症状が起きるはずです。打撲や挫傷の症状の本質がわからないと言っているようなものです。患部の安静をしなければならないのに、施術は筋に対する手技(擦法 揉捏)になってしまいます。

亜急性と言うのは、原因が「何かのきっかけ」で、発生する急性外傷に準ずると言う意味です。

外傷は、全ての怪我のことです。打撲 挫傷 捻挫 骨折 脱臼は、はっきりした急性外傷です。捻挫は、規制方向に蓄積された外力の影響を受け、蓄積外力が組織の閾値を超えて外傷になることで起きます。したがって業務範囲の中で亜急性に発生する外傷は捻挫だけです。

結論は、打撲や挫傷は定義に従って判断すれば急性外傷として十分わかりやすく表現できます。捻挫は何かのきっかけで急性捻挫の症状が発生しますから、亜急性外傷を亜急性捻挫に改めて取り扱ったほうが、原因を特定するうえでも解りやすいと思います。はっきりしない痛みに対しては、周辺の関節の靭帯に負荷検査を行うことで関節の規制方向の痛みが見えてきます。その痛みを改善することで、患者の訴える痛みが改善すれば、靭帯が痛みを出していたことがはっきりすると言うことです。

しかし、残された疑問があります。それは、痛みを筋や腱の症状として訴えることが多い事実です。不随意性の靭帯が伸張して痛みが感知されると靭帯の保護目的で随意性の筋が緊張すると考えています。それによる神経や軟骨の圧迫も起きて疼痛や機能障害の発生が起きるのだと思います。

損傷靭帯を特定することが柔道整復師にとって最も重要な世の中の役目だと考えています。患者自身も気が付いていない原因の特定も靭帯が特定できれば、どのようなことが起きれば発生する可能性があると見立てることができます。そこから導き出されるきっかけが原因ではないでしょうか。

上記の目的が皆さんにご理解していただければ、私の志として考える「柔道整復師も患者も迷わせることなく、無痛靭帯整復法で痛みや機能障害からの解放ができる」が実現できます。医師にも医療の一分野としてご理解していただけることになると信じています。

2の目的は、柔道整復師は国家資格なので業務範囲の規制もあります。療養費の支給を受けることができる資格でもあります。現状の規則においても、解りにくいことはできるだけ理解しやすくしたいということです。

今後の展望

無痛靭帯整復法に気が付いたことから、以前は神様にしかそんなことできないと思うようなことが、できるようになりました。目の前の痛みで困っている人の痛みが数秒から数分で改善してしまいます。慢性だと言われていた痛みだからこそ解決(説明)できるのです。

無痛靭帯整復法は、目の前の苦痛を素手で解決します。必要な知識は靭帯の解剖知識だけで増え続けません。各靭帯を用いる知恵は、私の中で進歩し続けていますが、基本的なことは不動です。

私の志は、世界中で「手技と言えば無痛靭帯整復法」が原点であり基本理念だと言われるようになりたいということです。ですから差別化を図るために一部にしか教えないなどと言う考えはありません。とにかく多くの柔道整復師に身につけていただき、先生自身も患者も安心していただきたいだけです。縁があって、株式会社 愛知電子工業様のおかげで約10年、無痛靭帯整復法(無痛靭帯通電法)を多くの先生に伝えることができています。

 柔道整復師人生が変わったと喜んでいただいた東北の先生もみえます。多くの先生が多くの評判をとっていただき、真似をしたい先生が増えてくれば、柔道整復師の常識になってくると信じています。その常識が学校の教科書に載るようになれば、世界に向けて日本の柔道整復師は独特な理屈に合った考えがあると評価されるようになると考えています。

開発者の早川から直接学んだ柔道整復師だと言っていただけないかと皆さんにお願いしたいと思います。たくさんの先生の興味を持っていただけるように、解りやすく進めていきたいと思います。

柔道整復師のたしなみ塾 〒501-2604 岐阜県関市武芸川町高野355-1 0575-46-2258                       このサイトは柔道整復師へ情報提供サイトです。ご参考にしていただいて結構ですが、個々の患者さまに対する施術に関しては各施術者の責により行ってください。
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